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トランプ大統領によるエルサレム首都容認発言

トランプ大統領によるエルサレム首都容認発言

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トランプ大統領がイスラエルの首都としてエルサレムを容認するとした発言は、イスラエルやパレスチナとの複雑な関係を理解してのことではないとよく言われます。

かつての大統領は、議会ですでに承認されていた米大使館エルサレム移設事案を半年ごとに凍結させてきたのは、まさに現地の複雑な事情を考慮してのことですが、今回トランンプ大統領は、その凍結行為を行わなかったということです。

トランプ大統領の心の中を覗くことはできませんが、これまでの言動や行動から物事を深くは考えていない思いつきで動くという印象が世間にはあるようです。

トランプ大統領はリアリストであるという概念から見れば、今回の発言はまさにここまでこじれてきた中東問題を解決させるための強引な一手を敢えて打って出たと評する意見もあります。

世界中が、なんとなくオブラートに包んできたイスラエルとパレスチナの問題にわざと波風を立てて議論を起こさせて解決へと推し進めるという手法をとったということです。

ただ、トランプ大統領は政権発足時からユダヤ人を厚遇しているようで、経済閣僚はユダヤ人を起用しています。

トランプ政権は、身内と軍人とユダヤ人でできていると揶揄されるくらいです。

一方、実に内向きな発想からの発言だと捉える意見もあります。

ロシアゲート問題再燃でトランプ大統領に向けられた批判の目をかわすためにエルサレム発言を利用したとの見方もあります。さらに、アラバマ州上院補欠選挙に勝たなければならない事情があり、ユダヤ票を取り組むための発言ではとの見方もあります。

どちらも実に内向きで、いずれにしても現地の人々のことはないがしろにされた発言で、中東は本当に困惑しているようです。

中東は、先進国の思惑に翻弄された歴史を繰り返してきています。

第一次世界大戦後、勝利国であるイギリスやフランス、ロシアなどの大国は、オスマン・トルコ帝国解体後の世界秩序を勝手決めたわけで、イギリスの「三枚舌外交」が、今日の中東問題を生んだとされています。

三枚舌外交について、第一次世界大戦後処理をめぐる三つの協定を順位に追っていきます。

「フサイン・マクマホン協定」、これはイギリスによるアラブ人の独立を認めたもので、オスマン帝国支配下のアラブ居住地の独立を支持したものです。ただし居住地の範囲に、シリアの地中海沿岸部、レバノン、そしてエルサレム市も含む現在のパレスチナ地域も含まれていないことになっています。

この協定の翌年、「サイクス・ピコ協定」と呼ばれる、イギリス・フランス・ロシア間で結ばれた秘密協定が登場します。これは三国で領土を分け合う、利権分割協議となっています。ここで決められたことは

シリア、アナトリア南部、イラクのモスル地区をフランスの勢力範囲とする。
シリア南部と南メソポタミア(現在のイラクの大半)をイギリスの勢力範囲とする。
黒海東南沿岸、ボスポラス海峡、ダーダネルス海峡両岸地域をロシア帝国の勢力範囲とする。

というもので、前年にイギリスが約束していたアラブ人の独立とは矛盾するもので、この秘密協定がロシア革命で明るみに出ることとなり、アラブの反発を招くことになります。

さらにその翌年、イギリスのアーサー・ジェームズ・バルフォア外務大臣は、ユダヤ人のリーダーであるライオネル・ウォルター・ロスチャイルド貴族院議員に対して、パレスチナにユダヤ人居住地建設を支援する内容の書簡を送っていて、それがロスチャイルド氏によって公開されたのです。これを「バルフォア宣言」と呼ばれています。

この一連の流れをイギリスの「三枚舌外交」と批判され、これが今日のイスラエルとアラブの対立の火種となっているといわれています。

イギリスはパレスチナにおけるユダヤに配慮することによって、ユダヤから戦争資金を引き出すことが目的であったとされていますが、すべてイギリスやフランスの都合、利権獲得のための行動が、中東を混乱に陥れたのです。

バルフォア宣言では、ユダヤ人の故郷となるべき土地を作ることを示唆する「民族郷土(民族ホーム:National Home)」という語句が使われた一方、パレスチナに摩擦を起こす可能性のある「ユダヤ人の国家」という語句は使われなかったのです。

アラブ人もユダヤ人も、大国の犠牲者と表現してもおかしくない状況と言えます。

ここに国家を持たない大民族クルド人がかかわり、今回ISIL(イスラム国)撲滅に対し、クルド人は国家独立を約束されて戦いに参加しているといわれています。

そんな歴史背景がある中での、トランプ大統領のイスラエル首都としてエルサレムを認めるという発言は、中東和平を推し進めるための発言だとしても、そう簡単に発してよいものかどうかは疑問が残ります。

ただ言えることは、現地市民達の困惑はひどく、まとまりかけた和平の道も閉ざされたと落胆する声があるということです。

予断ですが、「パレスチナ」は地域の名で、西アジア・中東に位置する地中海東岸の歴史的シリア南部の地域的名称のことで、ここに住むアラブ人をパレスチナ人と呼ぶようです。アラブ人はアラビア半島などに住むアラビア語を用いる民族で、パレスチナに移住したアラブ人がパレスチナ人と呼ばれています。パレスチナに住んでいてもユダヤ教徒はユダヤ人と呼ばれます。イスラム教徒がアラブ人
ではなく、アラブ人以外にもイスラム教徒はたくさんいます。

常に歴史において、政治の影に一般市民はかき消されていることだけは忘れないでおきたいです。

政治は国民を見ているのか...

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